2014年7月4日金曜日

日本人サッカー選手たちが、タイのプロリーグでプレーする理由

バンコク在住の会社員によるサッカーコラム第二弾は、「なぜ、今タイなのか?」です。

日本人サッカー選手がタイのリーグで60人以上もプレーしていると聞くと、皆必ず驚きます。Jリーグではなくタイ?それは極めて当たり前な疑問でしょう。


日本人サッカー選手がタイのリーグでプレーしている理由はいろいろとあるのですが、まず現在Jリーガーになることが非常に困難であることが挙げられます。

多くの日本人サッカー選手がプロとしてまず目指すのは、当然Jリーグです。しかし、Jリーガーには簡単になれるものではなく、選手によってはJのどのチームにも入団できず、それでも夢を追ってどんなところでもいいからと海外に出る選手もいます。

中には、プロではなく練習生としてでも取り敢えずチームに入り、その後プロを目指すというものや、リーグのレベルは低くてもプロとしてのキャリアをスタートしたいと言うものです。その多くは高校や大学を卒業して海外に渡る選手です。

タイやシンガポールのサッカーリーグに注目が集まる

これまで、日本人選手が海外でプレーする国と言えば、プロサッカーがその国の歴史や文化に根付いた南米やヨーロッパといった国々が占めていたわけですが、近年経済発展著しく本格的なプロリーグが発展してきたシンガポールやタイが注目を集めて来ています。

特にタイは、サッカー人口がそれなりに多く、政治的な混乱や洪水などの不安がある中でも東南アジアでは比較的治安がよく、プロリーグが活性化しているため、多くの外国人選手が集まって来ています。
またタイは、東南アジアの中でも親日家が多いこと、在留日本人がタイ全土で5万人以上いるため、日本人に取って住みやすい環境が整っていることもあるでしょう。物価の安さも理由の一つに挙げられます。

なぜ、”今”タイなのか?

さらに、日本とタイのチーム間での業務提携により両国間のサッカー交流が進んでいることも挙げられます。特にここ数年、トヨタが協賛しているタイのリーグカップで、Jリーグのチームがタイのブリーラムで毎年のように試合をしているため、タイのサッカーが注目されていることも見逃せません。

2013年トヨタリーグカップ ブリラムユナイテッドvs名古屋グランパス

他にも、Jリーグや海外のリーグに在籍していた日本人選手が、セカンドキャリアとして移籍する場合や、ごく一部の選手ではありますが比較的高額な年俸が得られるケースもあります。また、Jのチームで試合に出られなかった選手が出場機会を求めてくるケースもあります。

つまり、ある程度の実力があれば試合に出られる。また実力があれば高い報酬が得られることもあるわけです。

しかし、中にはプロとは名ばかりで生活していくには困難な額で契約している選手がその多くをしめているのも事実です。そのような厳しい環境の中で結果を出して認められれば上のリーグにキャリアアップすることは可能で日々努力を続けています。

最後に、KJが取材協力したテレビ番組でのタイのサッカー特集の動画をご覧ください。




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